光学設計とその周辺、そしてたまに全く関係ないやつ

学んだことを書き留めていきたいと思いますが、ありふれたことを書いても人類の進歩に貢献しないので、専門的な事柄をメインにしたいと思います。なお私の専門とは光学設計とか画像処理とかです。

今話題のChatGPTは光学設計ができるか?

ChatGPTというのが最近はやっているようです. 要はAIのチャットでこちらの質問に対して答えてくれるWebサービスです.
以下の記事で解説がありますが, すごいと感じたのは簡単なプログラミングのコードも実装してくれるらしいのです.
チャットできるAI、ChatGPTが「そこまですごくない」理由。見えてしまった限界 | Business Insider Japan


そこでChatGPTがどこまで光学設計について詳しいのか試してみました.

まず手始めにコマ収差とBK7の屈折率を聞いたら以下の通りの答えが返ってきました.
コマ収差の最初の答えは恐らく正弦条件のことを言っているように思えます. (聞いてもないけど)コマ収差の補正も親切に教えてくれました. 折り返し面といっているのは要は対称的な光学系がコマ収差補正に有効だということを言っているのかもしれないです.

BK7については答えは得られ, できればもう少し桁数を増やしてもらいたかったですが, 変に信頼されても開発元も困るからあえて厳密なことは出力しないようになっているのかもしれません. 基本的に質問にピンポイントで答えるというよりはその周辺のことも含め説明が冗長的なところがあります.良くも悪くも今日日のAIっぽいですね.

実際業務で何かに使えそうというわけではなさそうですが, 今後の発展が多少期待できるレベルの精度にはなっているかなというところが第一印象です.

さて今度は無理は承知でダブルガウスの設計をお願いしてみたところ以下のレスポンスが返ってきました.
もちろん具体的な設計結果を出してくれるわけではないですが, 個人的に優秀と感じたのは単にダブルガウスの説明をするわけではなく, こちらが要望した設計をするということについて設計者視点で答えようとしているところですね. 最後はなぜか途切れてます.

もうちょっと難易度を落として以下の質問をしました. 先ほどの質問と似たような反応です. もうちょっと質問の表現を変えたり, 英語で聞いたりすればできるか?

以下の記事にあるのですが, どうやらChatGPTは言語解析がベースとなっており計算の類は不得意のようです. よって光学設計に限らず何かしらの設計的行いは基本は難しそうです.こういうところを見るとまだまだAIがハード設計者の仕事を奪うのは先だなとかんじます.
ChatGPTによるプログラム生成の可能性と限界(前編) - Qiita

一方こんな質問もしてみました. 言っていることは間違ってはいないと思います. AIによる回答としては十分期待通りです.

以上冬休みのちょっとした暇つぶしでした. いつか完全にAIに設計をお願いできるような時代になったとき, このブログの記事が最初にトライした記念として残ってくれれば光栄です.

最後に以下のような回答ももらえました. 少しAIにモチベーションを上げてもらった肌寒い冬のひと時でした.